成分解説ポリシー

「自分で調べて採点できる化粧品毒性判断事典」

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毒性判断は、「自分で調べて採点できる化粧品毒性判断事典」から抜粋しています。

この本の成分の毒性の考え方について転記します。

毒性判断基準と算出方法はこちらです

●成分の毒性度

各成分に「皮膚に悪い」悪さの程度を示す点数(■印)をつけておく。
その点数の合計から、化粧品の質の程度を知ってもらう事が本書でできる。

ある一定以上の毒性がある時は、その化粧品を避けるという態度を取っていれば、その人の肌は化粧品による傷みをかなり防ぐ事が出来る。

一生の間には数え切れぬ程のメリットを生むだろう。

化粧品成分事典には、今まで説明してきた趣旨にのっとり、各成分の毒性を■■、■で表してある。毒性のある成分として印を付けたものは以下のとおり。


合成界面活性剤■■
合成ポリマー■
防腐剤、防かび剤■
酸化防止剤■
紫外線吸収剤■
法定色素■
香料■
他の毒性物質■
ひどい毒性物質■■(鉛化合物、違法な医薬品など)

●合成界面活性剤の判定について

皮膚の健康を守るのは皮脂や角質脂肪間脂質などの脂質と異物を吸着する、角質タンパクからなる皮膚のバリアである。界面kっ製剤は脂質を流出させ、かつタンパクを変性破壊する性質があり、皮膚のバリアにとっては天敵だ。

こういう事情で界面活性剤の皮膚に及ぼす悪影響を■■で表す。

界面活性剤は親油基に親水基をつけたもの。親水性が強いほど皮膚のバリアをこわしやすい。

しかし1品ごとに差を付けるのは不可能なので原則としてすべてを■■にした。

●合成界面活性剤の相乗作用について

合成界面活性剤を1種類に限って使うケースは少ない。2~5種を併用するのが普通だ。

この場合は界面活性剤の強さが相乗的に強くなるので毒性は ■■+■■=■■■■ではなく割り増しになる。

前著では割り増し量を30%考慮したが、本書は簡便性を重視したため相乗作用は無視した。

しかし、実際の毒性は大きくなることを認識しておいていただきたい。

●クマリン含有植物エキスについて

シミの原因物質クマリンや、その誘導体フロクマリンを含んでいる確率の高い成分で、避けた方が安全と思われるものは、著者の意見として示した。

メーカーは使用したエキスなどの植物成分はクマリンを含んでいない事を分析し証明すべきである。

確率は高くても含んでいる確証がないのであれば△印として注意を喚起した。△は2~3個で■とすればいい。

●香料について

成分事典で調べてもらうと分かるが、製品内に香料が複数出てくる場合がある。

他の配合成分中に添加されているものと思われるので、このようなケースは表示順位が中位以上であれば■と見なし、下位にあればまとめて■1個つ換算すればよいだろう。

ただし、レモンエキスなどをはじめとするシミ誘導物質・クマリン(またはその誘導体)を含む恐れがあるものは芳香性エキスであっても■1個とするべきである。

この類の成分は「~油」「~水」「~葉」などについても同様と考えてほしい。

●有毒色素アントラキノンについて

アントラキノンとは、発がん性や肝臓障害のため使用が禁止された食品色素の成分で、植物に分布する黄色色素のこと。

健康食品として有名なアロエにも分布する。飲食とは関係ない化粧品への配合でも、皮膚のバリアが壊れている現状では無害とは言えない。

含まれている確率の高い物を△として注意した。△は2~3個で■にすればいい。

●パラベンについて

防腐剤であるパラベンは、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、ベンジル、およびこれらのナトリウム塩がある。

かつて化粧品に2、3種類併用した場合はまとめて「パラベン」と表示されていたが、現在は全種類を表示しなければならなくなった。

毒性はブチル、プロピル、エチル、メチルの順に強く、当然この順に防腐効果も高い。

前2種は油溶性、後2種は水溶性である。

一時、パラベンの毒性を指摘した学者がいて、消費者からひどく嫌われていたが、その後、安全性の高い防腐剤である事が確認されている。本書では2~3種類程度で■とした。

●窒素原子を含む化合物について

窒素原子が不安定な状態にある窒素化合物は人体に対する悪影響が懸念される。

やむを得ず合成界面活性剤系のシャンプーを使う時は、成分中にアミン、アミドなどの記述のあるものは健康上からも避けたい。

油剤にも、油気の少ない油剤にもしばしば見かけるが好ましくない。

化粧品成分は種類が多いので、このような大まかな見方も必要だ。

●アミノ酸やタンパクの配合について

最近、アミノ酸やタンパクが配合されている化粧品を多く見かける。

主に保湿成分として用いられているようである。

しかし、アミノ酸やタンパクなどにほかの成分が結合されているものは、その物質がどういう目的で使われているのか判断に苦しむ場合がある。

実は、これは油性の化粧品にも水溶性のアミノ酸やタンパクが溶けるようにして、

「こういう生体成分を使っている化粧品」なのだと宣伝に利用するためであることが多い。

このような成分を「皮膚コンディショニング剤」と呼び、配合目的があいまいでありながら、なんとなく肌に良さそうな印象を持たせる非常に便利な言葉である。

本書では、このような意味不明な用語を記載することは極力避けたが、ほかに説明のしようがない時だけ用いてある。

●指定成分について

指定成分表示は、法改正がなかった医薬部外品には残っているが、化粧品の品質にはほとんど関係ないことは筆者が従来主張してきたとおりである。

よって本書には掲載していない。

【算出手順】

1.製品の全成分を本書掲載の事典で調べる

2.事典の「採点」欄の■印の個数を書きだす

3.■の合計数を出す。△は2~3個で■とする。

4.化粧品の種類別判断基準を確認する。

合計した■の総数が種類別化粧品の許容し得る数以内であれば、安全それ以上なら危険と判断し使用を不可する。

【化粧品の種類別判定基準】
洗顔化粧品■4個以上は不可

洗浄用の化粧品では、石けん以外の界面活性剤(合成界面活性剤)の使用は不可。

使用条件を最も厳しくすべき化粧品である。

化粧水、美容液■4個以上は不可

油溶性効能成分を溶かすため合成界面活性剤を配合する場合は濃度0.1%まで、それ以上は使用不可。

親油性成分がないのに合成界面活性剤配合は使用不可、水溶性合成ポリマー配合も好ましくない。

乳液、クリーム■5~6以上は不可

合成界面活性剤は化粧品の油が多いほど毒性が低くなる。

合成界面活性剤の濃度は低い方が良いが、使用できる限界は1種類なら3%未満まで、2~3種類なら2%未満まで。

それ以上は使用不可。

特に酸化しやすいものは酸化防止剤の配合も必要である。

メーカーが濃度について答えないのは良心的ではない。

その他の種類別判定基準

洗髪化粧品(シャンプー・リンス)■5個以上は不可
ヘアクリーム■6個以上は不可
ボディ化粧品■4個以上は不可
クリーム状・液状ファンデーション■6個以上は不可
固形・粉末状ファンデーション、チーク■6~7個以上は不可
リキッドファンデーション■5~6個以上は不可
アイシャドウ■5個以上は不可
マスカラ■5個以上は不可
口紅■3個以上は不可